バセドウ病の手術その4

それを手術で短期に終わらせることが出来るという選択肢もあるというこ
とで、少しは患者さんの気持ちも楽になるのではないかと思います。反対に、
バセドウ病、イコール、手術というわけではないので、薬で治療を続けるこ
とが出来るということで、手術に対する不安をお持ちのバセドウ病患者さん
も安心できるのではないでしょうか。
バセドウ病の手術で難しいことは、どれくらいの甲状腺を残して切除するか
ということです。残した部分が多すぎれば、機能亢進症が再発します。
反対に、切除しすぎて少ないと機能低下症になってしまいます。人によって、
適正な甲状腺の量は違っているので、どれくらい残すのか、その適正な量は、
手術前には予測不可能です。
そこで、甲状腺の全てを切除する手術を行っている病院もあります。この手
術ですと、再発することはまず、なくなりますが、甲状腺がなくなるため、
甲状腺機能低下症に必ずなります。
ですから、その後は、甲状腺ホルモン薬の内服が必須となるわけです。きち
んと適量の薬を服用すれば、甲状腺機能は一定になりますので、体調も安定
します。なにより、副作用の心配がなくなるほか、長期にわたり、薬の処方

も可能ですから、通院回数が少なくなります。
バセドウ病の治療方法をどのようにするのかは、安易に手術を選ぶのではな
く、長所と短所を考えなくてはいけません。主治医と共に、甲状腺の腫れ方
や症状や、患者さんの生活や、どうしたいのかの要望、また、年齢なども考
慮して、治療方法を考えていく必要があるでしょう。
バセドウ病の手術その4